どんな仕事?

名人のワザを、機械で再現する

名人のワザを、機械で再現する

お客様から注文が入ると、最初に機械の本体を組み立てます。次に作る部品の形に合わせて、「この部分を何ミリけずり、そこに直径何ミリの穴をあけて・・・」といった、刃物を動かすプログラミングを作り、機械に覚えさせます。プログラミングは、2日くらいでできるものもあれば、複雑さや加工の量によって何週間もかかることもあります。

「加工する位置や形だけでなく、作業のスピードが難しいんです。たとえば、精密なものを手作業でけずるときは、最後の仕上げはゆっくり丁寧にしますよね。機械にけずらせるときも、名人のやり方・スピードを数値にしてプログラムに組み込むと、マシンがすばらしく精密な働きをするんですよ」

技術に国境はない!

森精機主催の「切削加工ドリームコンテスト」の入賞作品

技術に国境はない!

できあがった機械は、お客様の工場にきちんとセットして、実際に使う人に操作の方法を説明します。ちゃんと作動することを確認するまで、2週間ほどかかります。海外の工場へ出張することもあります。

「これまでスペインやロシア、中国などに行きました。現地の技術者に使い方を説明するのですが、通訳をお願いしたのは一度だけ。ほかはすべて英語でやりとりしました。英語は得意ではないのですが、技術者同士だと、なぜか不思議と通じ合えちゃうんですよ」

1日のタイムスケジュール

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お仕事豆知識

技能オリンピックと森精機製作所

2007年静岡で開催された技能五輪国際大会 (写真提供:株式会社森精機製作所)

技術の世界にも、オリンピックがあるのを知っていますか。
「技能五輪国際大会」、通称「技能オリンピック」。若い技術者が、日ごろ仕事で使っているワザを競う世界大会で、2年に1回開催されています。参加条件は22歳以下の若者であること。国内予選を勝ち抜いて日本代表に選ばれると、国際大会に出場できます。
種目は全部で47部門。工作機械を使って金属を加工する分野や、自動車関係の分野が多いですが、デザインや調理、美容、造園などの部門もあります。

2007年の第39回大会は静岡県沼津市で行われ、世界約50の国・地域の選手たち約800人がワザを競いました (2009年はカナダのカルガリーで開催)。日本は技術力が高く、毎年多くの部門でメダルを獲得しています。第39回大会では16個もの金メダルを獲得しました。
森精機は、若い技術者を応援するために、技能オリンピックに使う工作機械を提供しました。また、このほかにも工作機械を使った加工技術の向上のために、企業や大学、高専、研究機関を対象とした「金属加工のコンテスト」を行っています。

工作機械の性能がどんなに良くなっても、それを使いこなせる高い技術をもった人がいないと、よい製品はできません。優秀な日本製品を作り出してきた優れた技術を若い人が受けついで、それをさらに伸ばして活躍してくれるのは、頼もしいことです。

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