人工衛星を無人天文台に!
大むかしから、人間は宇宙にロマンをいだき、また天体を観察して暦(こよみ)や測量の方法などを生み出し、生活に役立ててきました。でも、ロケットや人工衛星によって宇宙開発を始めたのは、ほんの50年ほど前のことです。
人工衛星とは、地球などの惑星の周りをまわる人工の天体のこと。ロケットに乗せて打ち上げて、ある一定の高さとスピードで宇宙空間に放り出すと、軌道に乗って宇宙を飛び始めます。
人工衛星はいろいろな働きをしていますが、天体観測もその1つ。たとえば、地上にある天体望遠鏡では、地球の大気がじゃまをするので見えるものが限られますが、人工衛星に天体望遠鏡を乗せて宇宙を飛ばせば、地球からでは見られない星の姿が地上に届けられます。いわば「宇宙に置かれた無人の天文台」となるのです。つねに最先端の技術や学問が集まる宇宙開発の現場では、今、宇宙のはかり知れない神秘が、少しずつ明らかにされようとしています。
技術の力で宇宙の謎を解き明かすお手伝い
NECの水島さんは、そんな宇宙開発のまっただなかにいます。日本の宇宙研究の中心である宇宙航空研究開発機構(JAXA)の注文を受けて、宇宙のしくみや進化を研究する科学衛星「すざく(ASTRO-EII)」を、地上からの通信で自動的に動かす人工衛星システムを作る仕事にたずさわっています。技術の力で、宇宙の謎(なぞ)を解き明かすお手伝いをしているのです。
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