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ガリレオは自分で作った望遠鏡。今は工学技術の粋を集めて作られる

国立天文台のすばる望遠鏡 (写真提供:国立天文台)

ガリレオは自分で作った望遠鏡。今は工学技術の粋を集めて作られる

「それでも地球は回っている」。日本では江戸幕府が開かれたばかりのころ、太陽も星も地球を中心にまわっていると皆が思っていた時代に、「地球は宇宙の中心でない」と唱え、宗教裁判でも考えを曲げなかったイタリア人がいました。ガリレオです。彼は、オランダのメガネ屋が筒の両端にレンズをつけて望遠鏡を作ったことを聞いて、1609年に自分も工夫して望遠鏡を作り、夜空を見ました。肉眼の4倍ほど大きく見えるその望遠鏡で、天の川が星の集まりであること、月にはクレーターがあること、木星には衛星があることを初めて知ったのです。

それから400年、いまでは高精度な望遠鏡などの観測機器が、次々に発明されています。むかしは天文学者がひとりで作った望遠鏡ですが、今は高度な工学技術と、エンジニアの協力なくしては作れません。

望遠鏡の発達で、地球からもっとも遠い銀河の観測が可能に

ハワイ島マウナ・ケア山。中央の円筒型の建物がすばる観測所。(写真提供:国立天文台)

望遠鏡の発達で、地球からもっとも遠い銀河の観測が可能に

アメリカ・ハワイ州のハワイ島北部にそびえるマウナ・ケア山。標高4205メートルの頂上付近は、天体観測に最適の場所として知られ、世界11カ国、13基もの天文台が建ち並んでいます。キヤノンの松田さんが開発に参加した、日本が誇る国立天文台のすばる望遠鏡もここにあります。

すばる望遠鏡は、宇宙の一番遠いところを観測しようと1999年に建設されました。宇宙の歴史は約140億年といわれていますが、最近すばる望遠鏡が発見した銀河は、128億光年という宇宙の果てにありました。現在見つかっている、地球から最も遠い銀河ベストテンの全てがすばる望遠鏡によって観測されたものと聞くと、その優秀さがわかります。その精度は、東京から富士山山頂の5円玉も見分けられるほどなのです。

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