どうしてこの道に?

みちのり

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中学生のボク

日本史が大好きで歴史関係の漫画や小説をよく読んでいました。

高校へ

地元の高校の普通科へ進学。2年生の選択で、将来歴史の勉強をするか、電気の勉強をするか悩(なや)みましたが、電気分野の方がおもしろそうだったので、理系クラスへ。

大学から就職へ

大学は工学部へ。4年生で指導を受けた先生が、岡墨光堂と修理の共同研究をしていたので、修理業界の存在を知りました。機械関係の会社に就職が決まっていましたが、「好きなものに触れる仕事をしたい」と採用を断って、半年大学に残ったあと、岡墨光堂へ就職。

入社前に「一人前になるには10年かかる」といわれましたが、この1〜2年で改めてそのことを実感しています。技術を磨いて、あらゆる作品に対応できる技術者になるのが夢です。

決まっていた就職を断ってこの道へ

決まっていた就職を断ってこの道へ

木下さんが修理技術者になるまでのみちのりは、少し変わっています。
「じつは大学を卒業する時には、機械の会社に就職が決まっていたんです。でも、修理の仕事がしたくなって、その会社をことわり、大学に残って研究を続けながら修理の仕事につけるチャンスを待ちました」

小さい頃から機械の分解や組み立てが好きで、自分でおもちゃの修理やラジオの組み立てもしたという木下さん。もう1つ興味を持っていたのが、日本の歴史でした。家にあった歴史漫画、特に個性豊かな人が多い室町時代、戦国時代が大好きだったそうです。
「両方とも好きだったけれど、どちらかを選ぶなら、歴史は1人でも勉強できるけど、物理や化学は教えてもらわないとわからない。だから、大学は機械学科に進学しました。

でも、歴史にも関心があったから、何となく歴史と接点のありそうな大学に入ったんです。そうしたら、たまたま私を指導してくださった”金属”を研究している先生が、文化財の保存の研究に関わっていて、紙に含まれる金属について調べていたのです。」

入ってみたら、中学時代に好きだったことに深く関係する仕事でした

入ってみたら、中学時代に好きだったことに深く関係する仕事でした

ここで木下さんは、和紙の研究に出合いました。
「実は、和紙については、いまだにわからないことが多いのです。むかしの資料を読み解きながら、それどおりに、自分で和紙を作ってみたりもしました。現代の紙の作り方とはちがうので、おもしろかったですよ」

修理という仕事があることを知ったのは、その研究をしていた大学4年生のとき。
「ものすごく迷いましたが、いったんふつうの仕事についてしまったらもう入れない道、ためしてみる価値はあるかなと。紙が好きで、好きなものをさわっていたいという単純な動機でもあったけれど、決断して良かったと思います。考えてみれば、中学のときに好きだった日本の歴史にもつながっているんですね。たいへんな仕事ですが、本当に楽しいです」

数学・理科の思い出

今の仕事でどれにどれくらいの紙を使うか考えるときは、紙の大きさが限られるので、何枚あてたらいいか、というように頭の中で図面を組み立てて考えます。計算を間違えると、たいせつな紙がムダになってしまうので、図形や計算でちゃんと考えることが必要ですね。そういう時、もともと計算問題が好きだったことが役立ちます。

わたしのハッ!と体験

「学研の歴史漫画」

中学時代は夢中になって読んでいました。個性豊かな登場人物が多い室町時代と戦国時代がとくに好きでした。機械を研究した大学の勉強には関係なかったけど、今の仕事にはその知識が生きているので、「経験したことは、むだにはならない」とあらためて実感しています。

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