社会を支える大規模プラント
社会の教科書などで、たくさんのタンクや装置がパイプで複雑につながれた、大工場の写真を見たことがあるでしょう。このような大規模な生産設備を「プラント」といいます。プラントでは、おもに燃料や原料を作ったり、電気や化学製品を作ったりして、社会全体を支える役割を果たしています。
たとえば、石油に代わるエネルギーとして注目を集めている「液化天然ガス」のプラント。天然ガスは、世界中あちこちの土の中にたまっているガスです。石油や石炭より、燃やした時に出る二酸化炭素が少なく、有害物質もほとんど発生しないため、環境にやさしいエネルギーになります。けれど、ガス=気体なので、貯蔵や輸送が大変なのです。そこでプラントでは、天然ガスを扱いやすくする「液化」をおこなっています。
液化天然ガスの製造プラントでは、掘り出した天然ガスをマイナス162℃まで冷やして液体にします。そうすると、体積が約600分の1にまで小さくなってしまうので、タンクローリーやタンカーなどで運びやすくなります。このような加工をするためには、外から見える大きなタンクやパイプだけでなく、ガスや液体を流す装置、機械を動かすモーターやタービン、ボイラーなどが必要で、天然ガスの液化プラントは、大きいだけでなくとても複雑なしくみになるのです。
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