みちのり
中学生のワタシ
中学・高校一貫(いっかん)で、受験の心配がなかったため、文化祭や部活(聖歌隊)を楽しんでいました。ミステリー小説が好きで、読み出すとよく夜ふかしをしていました。
高校へ
大学の文化祭に行って理系にもいろいろな学部・学科があることを知り、「技術者」という仕事に興味をもつようになりました。
大学から就職へ
親元を離(はな)れてみたいという不純な動機(?)で、関西地方の大学の工学部に進学しました。研究室に1人でこもるより、みんなで大きなものをつくることにあこがれて、プラント建設会社に就職、現場で上司や年配の職人さんから、仕事についていろいろ教えていただきました。アメリカや中国など海外への長期出張もあり、経験が広がりました。
転機
新日鉄エンジニアリングに転職。それからは主にエネルギー関連のプラント建設の仕事をしています。
夢
高度な技術と訓練の積み重ねにより、公害も騒音も事故も減らしていくことができます。現在、後進国といわれる地域でも、そのように安全でクリーンなプラントが、当たり前のように建設できる日がくることを願っています。
広く世の中に関われる技術者の仕事に魅力を感じて
理科や数学の知識は世界共通だから好きだった、という上田さん。進路に迷っていた高校生の時に、近所の大学の文化祭に行って、理系にもいろいろな学部があることを知りました。
「それまでは、理科や数学を仕事にするには科学者か研究者になるしかないと思っていたのですが、新しいものを開発する“技術者”という仕事があることを知りました。それに、工学部ではいろいろな企業といっしょにさまざまなものを開発していること知って、これだ! と思いました」
大学では、やったことの結果が目に見えて、おもしろいことができそうな機械工学を専攻。でも、研究室に一人でこもってもくもくと実験することには違和感がありました。そんな時、就職の説明会でプラントづくりの話を聞いて、心が大きく動いたそうです。
「それまでプラントというものを見たことがなかったので、どんな業界が全くわからなかったのですが、とにかくスケールが大きくて、みんなが力を合わせないと作れないという点がおもしろそうでした。それに仕事が設計だけでなく、現場で臨機応変な状況判断をしたり、お金の勘定をしたり、いろいろな人と話し合って調整したり、と世の中に広く関わっていけそうなのが魅力でした」
女性だから困ることなんて全然ない!
大学卒業後、石油精製プラントを作る会社に就職。その後、現在の会社に移り、液化天然ガスプラントのほかにも、製鉄所の酸素プラント、大きな駅の冷暖房設備などの建設、パイプラインの設計と、次々に大きな仕事を手がけてきました。
ところで、このような大きなモノを作る仕事は男性技術者が多いイメージがありますが、実際はどんな感じなのでしょうか。
「女性が珍しいので、偉い人に名前を覚えてもらえたりはしますね。でも、男の人が多い場所には大学時代から慣れていましたし、現場ではモノが全てです。女性だから困ることとか、特別なことはまったくありません。すごく重いものを持たなければいけないこともないですしね」
数学・理科の思い出
数学の四則演算やさまざまな公式、理科で学ぶいろいろな法則などは、世界中どこに行っても共通のルールとして変わることがありません。どんな小さな公式でも、人類共通の知識であるところが、数学や理科の魅力だと思います。
わたしのハッ!と体験
小学生の頃に、火山の成り立ちを説明した本を買ってもらいました。大きな山の中で、想像もしていなかった自然のいとなみが行われていることを知り、感動したことが、理数系の勉強に興味をもつきっかけだったのかも。その本には火山岩石の標本セットが付いていて、しばらくの間は道ばたの石を拾って分類することがマイブームになりました。ある日、そのコレクションの中に犬のフンが混ざっていることに母が気づき、禁止されてしまいましたが。
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