効率良く天然ガスを取り出せたら!
資源の乏しい日本は、エネルギーの自給率が約20%と世界でも最低レベルです。でも、エネルギーを作り出す、優れた技術力を持っています。
たとえば天然ガス。三井造船は、「気体である天然ガスを固体にして運びやすくしよう」という技術を開発しています。天然ガスは次世代のエネルギーとして期待されていますが、パイプラインの建設や冷却装置に莫大なお金がかかるので、いま利用されているガス田は採算の取れる大規模なものだけ。これは、地球上のガス田のたった10%にすぎないと言われており、中小のガス田もむだなく利用できる技術の開発が待たれているのです。
エネルギー、環境、水不足…3つの問題に同時にこたえる
「ガスを固体にするの?!」とびっくりするかもしれませんが、「高い圧力がかかった状態で、天然ガスを水の中に送り込んで接触させる」と、「天然ガスハイドレート(NGH)」という、見た目も触った感じも氷にそっくりなもの=固体ができるのです。NGHは、マイナス20℃くらいで安全に貯蔵や輸送ができ、「液化天然ガス(LNG)」より費用も安くてすみます。
そして、さらに注目されているのが「水」。NGHは火をつけると水を出しながら激しく燃えるので、「燃える氷」とも呼ばれます。燃えた後の水は、添加物をまったく含みません。ですから、たとえば水不足の地域では、NGHを燃やしたあとの水を、飲料水や工業用水に利用することができます。
エネルギー、環境、水不足という、とても切実な問題に役立ちそうな「燃える氷」は、現在、実用化をめざして最終段階に入っています。
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