お客様が手に取りたくなる店づくりの提案
化粧品は百貨店や専門店だけでなく、ドラッグストアやコンビニでも売られています。ドラッグストアでは、お客様が商品を気軽に手にとれるので売上げも大きいですが、化粧品メーカー同士の競争もきびしくなります。
「売り場でいうと、商品の見やすさとか楽しさがすごく大事です。日用雑貨みたいにただ並んでいてもつまらないので、コーナーや棚の並べ方は工夫のしどころです。それに化粧品は季節によって違うものなので、『汗をかきやすいならこの商品がいいですよ』とか、お客様の肌の悩みにあわせたアピールも大事です」
お化粧の話題はとても大事。ひとの化粧ポーチが気になることも!
そんなお店に商品を置いてもらったり、売場のコーナー作りを提案したりするのは営業の人の役目ですが、そのときには、お店の人を説得できるような説明の資料が必要です。
ここで活躍するのが、石原さんたちが作る、商品の売れ方の分析データと提案書です。「こんなお客様が○時に△△を買った」というデータを、「お客様の年齢層」「売れる時間帯」「お店の立地条件」などいろいろな方向から分析して、そのお店で売れそうな商品や販売方法を探り出してわかりやすくまとめたものです。
「お店の人に、『こんなデータがほしかったんだよ! 』と言ってもらえるようになりたいですね。だから日頃から、化粧品のサイトを見たりして情報を集めています。お店やレストランなんかでも、化粧品の話をしている人がいると、つい会話を聞いてしまったりして。お化粧直しをしている人のポーチの中身なんかも、とても気になるんですよ」
自分の提案を採用してくれたお店のようすが心配で、会社帰りや休日などにこっそりのぞきに行って、お客さんの反応を観察することもあるそうです。
仕事熱心なそんな石原さんですが、「お休みの日の楽しみはホットヨガ。汗をかいて、体の中からキレイになれるので、とてもリフレッシュします」
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お仕事豆知識
より良い化粧品の開発が、科学の進歩にも貢献
人の肌に直接つけたりぬったりする化粧品は、品質の確かさが問われる商品です。また、人の「キレイになりたい」という思いをかなえるために、より高い効果も求められます。資生堂では、安全ですぐれた効果を生む化粧品を開発するために、「資生堂研究所」という研究機関を設置。そこでたくさんの研究者が「美白」「抗老化」「肌荒れ」「育毛」などについての先進的な研究を行っていて、化粧品の品質と効果を高めるよう努力しています。その結果、今まで知られていなかった「シミ」や「しわ」の発生原因の一部を解明したり、うまく配合できなかった成分を最新の技術で配合できるようになったりなど、多くの成果を上げています。
しごと傾向グラフを作ろう!
サイトを見て回って、気になった仕事をチェックしてみよう。自分の傾向をグラフ化して見ることができるよ!
あなたのお仕事の傾向