2008年、画期的なシャープペンシルが生まれた!
『クルトガ』というシャープペンシルを、知っていますか? 「書いているうちに字がだんだん太くなる」、「芯(しん)のカドがくずれて、粉でノートがよごれる」、「芯のカドがノートに引っかかって折れる」…だれもが経験したことがある、こんなシャープペンシルのトラブル『偏(かた)減り』を解決するために開発されたのが、このクルトガです。書くたびに芯が少しずつ回転し、芯の先が360度均一に減っていくので、字が太くなったり、芯のカドがくずれたり、紙に引っかかったりすることがありません。クルトガは2008年に発売され、中高生を中心に大ヒットしました。
実はだれもがあきらめていたことが、ヒットにつながった
シャープペンシルにはたくさんの種類がありますが、人によって好みが違うので、ヒット商品がなかなか生まれません。これまでのヒット商品では、芯の出し方や本体の握り部分を工夫したものが出てきましたが、かんじんの一定の濃さ太さの文字が書けるというものは、全くありませんでした。人間の手に合う大きさや重さでなくてはいけないし、中高生も手軽に買える値段でなくてはならないし・・・。どのメーカーも、さまざまな新製品を開発してきましたが、書いた文字に差が出るシャープペンはありませんでした。使う人も、「シャープペンシルとはこんなものだ」とあきらめていたでしょう。
三菱鉛筆のシャープペンシル開発チームの人たちも、他の商品の開発をしながらずっと、もっと筆記機能に特化したアイデアを考え続けてきました。ある時、芯が偏って減ることだけに着目し、「芯が減るにしたがって芯が回転すればいい。書く時の筆圧で芯を回転させられるのでは…」何とか商品化できそうだ、というめどがたったのが2005年。本格的な開発チームがスタートしました。
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