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「こうすれば」を形にした井澤さん

「こうすれば」を形にした井澤さん

クルトガの開発チームの中で、最年少ながら重要な役割を担(にな)っていたのが、芯を回すしくみを開発した井澤さんでした。偏(かた)減りを防ぐために芯を回転させるというアイデアは、以前から社内にあったのですが、それを実際に図面に描き、「このようなしくみにすれば実現できます」と具体的な形で示したのが井澤さんでした。

チームが発足。でも、悩みは手に残る違和感

細かい設計作業ではコンピュータを使います。

チームが発足。でも、悩みは手に残る違和感

井澤さんの提案が認められ、開発チームが発足。しかし、世界初の機能を備えるクルトガの開発には、さまざまな難題が待ち受けていました。

なかでも井澤さんたちの頭をいちばん悩ませたのが、“書き心地”の問題です。クルトガは、芯の先を紙に押しつけたときの力を利用して芯を回転させるのですが、そういうしくみにしたことで、手に微妙な違和感を与えてしまうのです。筆記具の品質にこだわり続けてきた開発者たちにとって、それは見過ごせない大問題でした。

アンケートの結果は最悪。そこでチームは一丸となった!

試作品は何度も試験を繰り返しながら、完成度を高めていきます。

アンケートの結果は最悪。そこでチームは一丸となった!

「試作品が完成して、最初の社内アンケートの時、参加者のほぼ全員から“書き心地が悪い”と言われました。正直、“画期的なシャープが出来た、社内のみんなは驚くに違いない、きっとよい結果が出る”と思い込んで臨んだ期待のアンケートだったので、とてもショックでした。さらに、書き心地を改善できなければ商品化はできないという課題を出されてしまいました。

それ以降は開発期間のほとんどが書き心地の改善に費やされることになりました。商品化の危機に直面する中、チーム一丸となり、思いつく限りのアイデアを試し、図面に盛り込んでいきました。そして、満を持しての2度目のアンケートでは書き心地に対してもよい反応が得られ、ついに念願の商品化へ進むことになったのです」

売り切れ店続出の大ヒット!

クルトガ開発チームは実績が認められて「社長賞」を受賞。先輩の小林さん(左)、中山さん(右)と。

売り切れ店続出の大ヒット!

文房具店でクルトガを手に取った中学生が、芯が回る様子を見て「あっ! 」と声を上げました。その友だち3〜4人がいっしょになってクルトガをのぞき込み、びっくり顔でワイワイガヤガヤ…。クルトガ発売当日、文房具店に足を運んだ井澤さんは、こんなシーンを目にしました。
「みんなが驚くような画期的な商品を開発したいと考えていた私にとって、『あっ! 』という驚きの声は最大のほめ言葉。本当に嬉しかったですね」

シャープペンシルは1年間で100万本売れればヒット商品といわれますが、クルトガは発売後10か月で300万本も売れ、発売当初は売り切れ店が続出しました。海外で発表した際も注目度が高かったことから、今後は数カ国で販売する予定です。「開発に最初からたずさわったクルトガが、海外の人にも使われている様子を見たらどれだけ感動するか…想像もできません」

応援メッセージ

日常の中で「おっ! 」と思うようなちょっとした感動を体験したときには、その気持ちをしっかりキャッチして欲しいと思います。「興味がある」という気持ちをきっかけにして、それに関係するいろいろなことを深く広く知ろうとすると、そのうちに他の物事にも通じる知識も得られて、楽しく勉強できるようになると思います。

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