病気になったりケガをしたら、まず「薬を! 」ではないですか? いま私たちが使っている薬の多くは化学物質でできていて、病気やケガで悪くなった細胞に働いて、症状をおさえるように働きます。
薬は製品になるまでとても長い時間がかかるので、実用化されるのはまだ先ですが、私が作った細胞が難病に苦しむ人を救うことができるって、やっぱりすごいと思います。
中学・高校時代の山根さんは、意外なことに国語や社会が得意で、数学や理科は苦手だったそうです。でも高校の時、「樹木医」の制度ができたことを新聞で知って、植物学を学びたいと思うようになりました。
遺伝子をこわす作業は、研究所の中のクリーンルームで行います。朝から晩まで顕微鏡(けんびきょう)を見ながら1個ずつ細胞をつまんで、培養(ばいよう)器の穴に入れて培養します。そして培養した後で、・・・
協和発酵キリン株式会社 研究本部 抗体研究所 細胞工学グループ
1973年生まれ。趣味はおいしいものを作ること・食べること。娘がパンが好きなので、休日は夫と娘といっしょにパン屋めぐりをしている。