どうしてこの道に?

みちのり

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中学生のワタシ

子供の頃から絵を描(か)くことや手芸や工作などが好きだったのと、他人と違(ちが)うことをするのが好きだったので、自分独自の創作で勝負するアニメーターやデザイナーのような仕事に就こうと考えていました。

高校へ

中学校の時から茶道にのめりこんでいたのですが、文化祭の出店で自分の好きな装飾(そうしょく)ができるという理由だけで部長になりました。先生方や先輩・後輩との関係を通じて、いろいろな年代の人とのつきあい方を学ぶ機会になりました。

大学から就職へ

生物学とは違う方向から植物を学びたいと考えて大学の化学科へ入りましたが、植物そのものの方がおもしろくなったので、他大学の農学系の大学院へ進学。多くの素晴らしい先生や仲間に恵まれました。バイオで面白い仕事ができそうという理由で、協和発酵工業株式会社(当時)に入社。医薬品開発に力を入れていることは入社後に知りました。

転機

入社2年目に関わった仕事で、抗体医薬の材料になる良い細胞作りにつながる結果を出しました。その技術を使った細胞の開発をまかされ、細胞作りに成功しました。

私の作った細胞で高い効果のある薬を大量に作ることができ、難病に苦しむ患者さんの命が救われることです。

数学や理科、動物も苦手。でも植物と実験が大好き

数学や理科、動物も苦手。でも植物と実験が大好き

中学・高校時代の山根さんは、意外なことに国語や社会が得意で、数学や理科は苦手だったそうです。でも高校の時、いたんでしまった木々を治療する「樹木医」の制度ができたことを新聞で知って、植物学を学びたいと思うようになりました。

「きっかけは、おじいさん。数学の先生だったのですが、年をとってから生物学の勉強を始めて、夏休みに遊びに行くといろいろ質問してきました。それに答えようと自分で勉強しているうちに、植物に興味が出てきたんです。ただ同じ生物でも動物の解剖(かいぼう)はどうしてもいやで、まちがって見ないように、教科書も、そのページはテープでとめていました」

大好きな実験を仕事にできるところへ就職

大好きな実験を仕事にできるところへ就職

大学で生物学を専攻(せんこう)すると必ず動物実験をやらなければならないと聞いて、それをしないで植物学を学べるところを探し、植物が出す物質を研究している理工学部へ。そして、大学院は農学部で植物のホルモンの研究。就職先は、大好きな実験を仕事にできるところを探しました。

ところがなんと! 会社に入って製薬の仕事をするようになったら、植物ではなく動物の細胞を扱(あつか)うことになってしまいました。
「今の仕事で論文を読んでいると、どうしても、苦手な人体の内部の図や写真が出てきます。最近は写真くらいならだいじょうぶになりましたけれど、実物は今でも、できればかんべんしてほしいです」

数学・理科の思い出

中学2年生の生物の授業で、プラナリアという生き物が存在することを知った時、衝撃(しょうげき)を受けました。特にプラナリアの頭から先を落とすと、頭がもう一つ生えてくるところにびっくり。先生の描かれた落書きのような絵―寄り目のキノコが二つくっついてこちらをじっと見ている図―とあいまって、強烈(きょうれつ)に記憶に残っています。あとで、その絵と実物が全然似ていないことを知って、また衝撃を受けました。

わたしのハッ!と体験

小学校の頃から国語や社会などの文科系の科目が得意で、理数系科目は苦手で大きらいでした。でも、中学生時代に数学の成績が悪くて非常に苦しんでいた時、母に「あなたには理系のセンスがあるようだから、将来その方面も考えてみたら?」と言われて、やる気が出ました。

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