みちのり
中学生のボク
友達と数学パズルを作って遊んでいました。人よりも難しいものを作るのは、ゲーム感覚で楽しかったです。
高校へ
地元の高校へ進学。クルマやバイクに興味はありましたが、まだ将来については考えていませんでした。
大学から就職へ
「力学」から「脳科学」まで、興味を持った分野の授業をかたっぱしから受けてみたうえで、機械情報工学を専攻することに。自分が作ったものが世の中に出るのを見たかったので、「おもしろいことができそう」というイメージがあったホンダに入社。
夢
今は『ぶつかっても死なない・ケガをしないバイク』が目標ですが、将来はバイクの楽しさを残しつつ、『ぶつからない・転ばないバイク』を作りたい。
バイクって、ここがいい
大学時代、茨城県つくば市の自宅から東京の大学まで、片道70キロ近くを毎日バイクで往復していたというほどバイク好きの小林さん。「風のにおいを感じるんですよ。梅の花が咲けば、あ、春が近いな。若葉が芽吹いてくれば、もうすぐ夏だな、って、季節を感じられる」
手術用ロボットもバイクも、人の命を大切にする仕事
大学院ではバイクにもつながる機械工学を専攻し、手術用ロボットを作る研究をしていました。卒業後は、「自分の作ったものが世の中に出るのを見たい」と思い、「新しいことをやる会社」「元気のある会社」そして、もちろん「好きなバイクを作っている会社」という理由でホンダに入社しました。希望通り二輪車の開発チームに入り、それ以来8年、エアバッグの開発に取り組んでいます。
「エアバッグを作っていて感じるようになったんです。手術用ロボットもバイクもどちらも、人の安全、人の命を大切にする仕事じゃないかって。技術っていうのは、最後は、そこでつながっているんじゃないかって」
数学・理科の思い出
図形にちょっと一本線を引いただけで、それまでどうしても解けなかった問題が、とても簡単に見えたりするでしょ? つまり、新しい『視点』を見せてくれるのが「補助線」だと思うんです。エアバッグの開発で一度衝突実験をするととてもたくさんのデータを手に入れることができます。でも、そのデータはただの数字の羅列(られつ)。どこからどう見るか、つまり「補助線」をどこに引けるかが大切なんですね。
わたしのハッ!と体験
「ご冗談でしょう、ファインマンさん」の本
リチャード・P・ファインマンは、がんこでとんでもないいたずら好きで、好きな物理以外のことにはまったく関心を示さないヘンなおじさんですが、日本の朝永振一郎(ともながしんいちろう)さんと同じ年にノーベル賞をとった物理学者でした。そんなファインマンの自伝を読んで、「物理って、おもしろいかも」と、親しみを覚えました。
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