金融商品って、何?
「株価が上がった、下がった」とか、「円高が進んで、1ドル=90円台」のような、経済のニュースを耳にしたことがあるでしょう。国の経済状態=景気がよいか、そうでないかは、私たちの生活のさまざまな場面に、少なからず影響(えいきょう)を与えます。景気がよくなるためには、経済活動を通してお金が活発に動くことが重要です。その簡単な例は、ものがたくさん売れることです。ものが売れて商品を作った会社がもうかり給料が上がれば、社員はたくさん買い物をし、もっとたくさんのものが売れるようになってより多くの会社が利益を上げる、という循環(じゅんかん)が生まれます。
こうした世の中のお金の流れをさらにスムーズにする役割を担っているのが、証券会社です。すぐには使わないお金を有効に活用したいと思っている人(投資家)から、すぐにお金が必要な人(もっとたくさんのものを作りたい会社など)に、お金が回っていくようなしくみを作って仲立ちをするのです。これが「金融(きんゆう)商品」。商品と言っても、具体的なモノではなく、投資家から見ると「お金を使って、お金を得るしくみ」であり、お金が必要な人から見ると「お金を集める(借りる)しくみ」のことです。
金融商品が、ちゃんともうかるか、損をする危険はないかを調べる
金融商品にはさまざまなものがありますが、その代表格が「株(正式には株式)」や「債券(さいけん)」です。株は、会社が出資者(株主)に自分の会社の株を買ってもらうことでお金を集めるものですが、株主は会社の利益の一部を「配当」として受け取れるだけでなく、株を売買することもできます。
たとえば「A社はこのごろ業績が悪いからもうからない」と思ったら、株主は株を売ります。逆に「B社は最近新商品を開発したから、これから伸びてもうかりそうだ」と思ったら、B社の株を買います。もうかりそうな会社の株は、欲しがる人が多いので値上がりし、逆に、そうでない会社の株は値下がりします。債券は、満期や利息などを決めて国や会社が世の中からお金を集めるしくみですが、債券も基本的に売買することができて、価格も毎日変動しています。
証券会社は、投資家から依頼を受けて世の中にすでにある金融商品の売買を行うとともに、お客様の「あったらいいと思うこと(ニーズ)」に合った新しい金融商品を作り、投資家に販売しています。牛山さんは、その証券会社で、金融商品の収益やリスクを分析する仕事をしています。
しごと傾向グラフを作ろう!
サイトを見て回って、気になった仕事をチェックしてみよう。自分の傾向をグラフ化して見ることができるよ!
あなたのお仕事の傾向