人生の岐路は、自分の責任で決めてこそ

清水 優史   前橋工科大学 地域連携推進センター
生体工学 /研究領域:制御工学 ]

何を学んだらいいのだろうか。
 興味のあることを学ぶ
 好きなことを学ぶ、嫌(きら)いでないことを学ぶ
 面白いと思うことを学ぶ
 自分が将来したい仕事に関することを学ぶ
 知っていた方が良いと思うことを学ぶ
人により、学ぶことの理由はそれぞれ違う。違っている方が当たり前だと思う。

私は小さいときから機械に興味があった。小学校高学年の時は毎日のように近くの自転車屋さんに行き、お店の人がいろいろ修理をするのを見ていた。中学校のときには近くのオートバイ屋さんに通い、卒業のころには当時のオートバイのことはほとんど全て知っていた。大学は当然工学部へ進んだ。そして運良く大学の教官になれた。

結婚して子どもが生まれ、上の子が高校2年のころ、大学はどの学部を受験したらいいか迷っていると相談された。「好きなことをするのが一番いいよ」と答えたら、「文系と理系とどちらが好きなのかわからないんだ」と返事が返ってきた。私にはそれ以上指導はできなかった。彼は自ら商学部を選択し、卒業し元気に勤め、2人の子を育てている。

決断が必要な時は、最後は自分の責任で決めるのが良い。自分で決めると後悔をしないし、色々なことがあっても前に進める。人生では色々あるのが普通だから。

上手くゆかないのを、誰かの責任や、社会の責任にすると前に進めなくなる。
前に進もう。自分で進もう。うまくなくても、つまずきながらでも、ゆっくりでも前に進もう。前にはあなた方の大きな可能性が待っている。自分の責任で決めて進めば、その可能性をつかめる。

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しみず・まさし/1943年群馬県生まれ。
現在ガンに続く死亡原因は心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳溢血(のういっけつ)等の血液循環(じゅんかん)系の病気です。これらの主たる原因である高血圧の生じる原因は何か、それを避けるにはどうしたらよいか、などを研究しています。さらに、キリンの首のような生物に関する面白い現象も研究の対象です。

被災された生徒・先生方へ

1000年に一度きり起こらない程の地震と津波の被害に遇(あ)われ、様々な苦労をされていることと思います。これからの長い復活への道を、私もお手伝いさせていただきたいと考えています。ゆっくりでも前に進みましょう。

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