AKB48の社会学~インターネット社会大解剖の魅力

稲増 龍夫   法政大学 社会学部 メディア社会学科
メディア文化論 /研究領域:ポストモダン社会論、現代若者論、映像文化論 ]

私は、ビートルズ世代ということもあり、ロックやジャズなどのポピュラー音楽が大好きで、大学時代は軽音研でジャズをやっていました。社会学を専攻したのも、当時、ニューロックなどの新しい音楽を社会学的に研究できると知ったからで、その延長線上で、「アイドル」も研究テーマにし、1982年の社会学会で松田聖子論を発表しました。当時としては学会でアイドル研究というのは珍しいことだったので話題になり、1989年には「アイドル工学」(筑摩書房)という単行本も出版しました。

高校生の皆さんは、「アイドル」が研究テーマになることに驚くかもしれないですが、高校までの勉強では、与えられた指導要領(教科書!)にそって、微分積分にせよ、仮定法にせよ、なぜ、そのことを勉強するのかは問題にせず、とりあえず「答え」を出す解法を学んできたと思います。それはそれで、高校までは大事なことだったでしょうが、大学では、「何を問題とし何を研究するか」を自分で決めることができるのです。

私が「アイドル」を研究テーマとするのも、「アイドル」を通して、今、人びとは何を求め、われわれの社会はどこに向かっているのかを展望したいのです。
たとえば、AKB48が、総選挙をして誰がセンターポジションに立つかを決めましたが、今までだったら、それは、事務所(送り手)が決めることだったのに、ファン(受け手)に決めさせるというのは、インターネットなどの発展で、受け手の「参加」欲求が強まったからで、きわめて、現代社会にかなったやり方と言えるのです。

このように、大学での学問はきわめて自由度が高く、皆さんの多様な関心にこたえられます。いわば、自分の好きなこと、興味のあることが、そのまま研究テーマになるのです。

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いなます・たつお/1952年東京都生まれ。
テレビ以降の映像メディア、特に現在は、ネットが現代社会や文化に与える影響について研究しています。ゼミでは映像制作の実践もおこなっています。個人的にも、CD、DVD等、1万枚を超えるコレクションを有していますが、それが、そのまま研究資料になっています。

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