インタビュー2:困ったなぁを解決する商品企画の仕事

インタビュー2 : 「困ったなあ」を解決する商品企画の仕事

太田 裕士(オオタ ヒロシ)さんに聞く 株式会社内田洋行

独自のアイデアで、学校やオフィスの「困ったなあ」を解決する商品を企画しています

どんなお仕事をしていますか?

コンピュータやプロジェクターやテレビなどを使って、学校の先生が勉強を教えたり、会社で仕事をしたりする時に、「こうしたらもっと便利になるのでは」「こうしたら困ったことが解決できるのでは」と仮説を立てて、製品のアイデアを出す仕事をしています。「このアイデア、どうですか?」と学校の先生を訪ねて、意見を聞いたりするんですよ。自分のアイデアに共感してもらえると楽しいですね。
今は、パソコン上の画像を実物大にプロジェクターに投影するシステムを開発中です。これは家具などをパソコンで設計する時に、パソコンでは実際のサイズ感がわからない、しかし、紙で打ち出すと大変、そこで、プロジェクターを使って実物大にスクリーンや壁などに投影できたら、サイズがリアルにわかるだろう、紙のむだもなくせるだろう…と、問題点から商品のアイデアが出ました。

大学などで勉強してきたことは、今につながっていますか。

高専、大学では建築を勉強していました。大学院では、風力発電施設と周囲の景色とのかねあいについて研究しました。一方、これからはITが発達し、ITによって建築物も進化していくのではということも研究していました。それで、そういうことを仕事にできそうな内田洋行に入社しました。

この仕事をしていて、うれしいことは何ですか?

自分が考えた「もっと便利になる」や「問題を解決できる」といったアイデアを企画書などにしてお客さまである企業の方や学校の先生に提案するのですが、お客さまが共感してくれたり、「ここはこうしてほしい」というお客さまの要望を聞いたりして、意見のキャッチボールをしながら、お客さまの使い方に合わせて作り上げていくのが楽しいです。

これからはどんな仕事をしたいですか。仕事での夢は何ですか?

商品企画の仕事をしているので、いろんな人に使ってもらえる、たとえばiPodみたいなヒット商品を創り上げられると、自分のやっていることの意義が測れるかなと思います。「使っていて楽しい」「これがないと不便でしかたない」と思ってもらえるようなものを作りたいですね。

みちのり

中学生のボク

幼少期より親の転勤で引っ越しをくり返していたため、「住めば都」という言葉を実感していて、家というものには執着(しゅうちゃく)がないと思っていましたが、いざ自分のやりたいことを考えた際に頭に思い浮かんだのが、自分の家づくりでした。

高専(高等専門学校)へ

進路について親に、「自分で将来何がしたいかを考えて、特になければ進学校を受験するのもいいし、何かしたいことがあれば高専という学校もあるよ」と言われ、自分で何がしたいかを考えた結果、「自分の住む家を自分で立てたい!」と思い、高専の建築学科に進みました。

大学から就職へ

さらに自分の知識や技術の幅を広げるために大学へ進学し、研究を進めるうちに、さらに深いところを研究したくなり大学院へ進学。自分の興味があった、ITを意識した建築・空間作りができる会社ということで、内田洋行に就職しました。

プロフィール

太田 裕士さん

株式会社内田洋行 マーケティング本部 次世代ソリューション開発センター

1979年生まれ。休みの日は、1歳になった子どもと遊んでいます。子どもは見てるだけで楽しいです。

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