今こそ学問の話をしよう
中高生からの感想「今こそ、学問の話をしよう」を読んで学校の先生へ「研究者からのメッセージを授業・進指導に活用」
一流研究者が贈るメッセージ~大学選びの新たな視点 ポスト3・11 変わる学問
掲載研究者 河合塾編/朝日新聞出版 1575円
本人写真進化する大学の学び、学問を知ろう

津波の大きな被害や、原発事故の先の見えない状況への人々の大きな悲しみや苦しさに、宗教は寄り添うことができるのか。震災によって突きつけられた、「これまでの生き方でよかったのだろうか」という問いにどのように答えていけるのか。人々の生活実感に根ざした、まさに臨床哲学が、今求められているのだと思います。

東京大学 島薗進(宗教学/死生学)
本人写真社会の仕組みを作る学びから選ぶ

若い世代を育てる立場としては、疲れてしゃがみこむ人たちに「立ち上がれ」と言うことに、ずっと迷いを抱えていました。しかし震災が起きてからは、それでも「グローバル・エリートを目指せ」と言うべきだと、私は腹をくくりました。 そのためには、激烈な競争社会にあって必要な「ジモト」という新たな共同体を増幅させていく必要性を確信したのです。

関西学院大学 鈴木謙介 (理論社会学)
本人写真学生にしかできない学びを知ろう

最近は、「社会学者」と呼ばれたりしますけど、社会学に固執しているわけではないし、面白いなと思った研究を自分なりにしているだけです。「研究」って、別に特別なことではないんです。「今、ここ」に生きている自分を含めた社会を、少しだけ遠くから見ること。それって、誰もがどこでもいつでもできるとだと思います。

東京大学 古市憲寿 (社会学)
本人写真いのちと暮らしを支える学びから選ぶ

ケインズ等の一流経済学者も、実際に恐慌を目の当たりにし、それに対する深い洞察から経済理論を構築しました。大震災と原発事故という国難の中にあって、現実の社会や足元の地域を見ない研究では先がない。原発事故の起きた福島に住む意味を問うことは、日本に住む意味を考えることでもあります。

福島大学 小山良太(農業経済学/地域経済学)
本人写真既成の枠にとらわれない
新しい学問を知ろう

宇宙を研究したいという若い学生に、何からはじめてもいいんだよ、と言っています。 生物学ならば宇宙生物学、機械工学であればロケット、放射線をやっていたら宇宙線の研究に繋がります。医学ならば宇宙医学。私のように天文学から入った人間も、放射線や電力問題にまで幅を広げてきました。人文・社会系ならば、宇宙人類学、宇宙産業論や文明論まで含めた、壮大な挑戦を行おうとしているのです。

京都大学 柴田一成(天文学/太陽・恒星)
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ポスト3.11 変わる学問 -気鋭大学人からのメッセージ-
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